他所の映画のレビューサイトに、『TENET』は内容が難解なため一回観ただけでは理解できないパズルのような映画であるということが複数書き込まれていた。
ほほう、難しい映画なのか。
まあ実際に自分で観てみないと分からないので、難解と噂のこの作品を鑑賞してみた。
そして現在に至るわけですが、そもそも主人公に名前が無い事に最後まで気付かなかった。
そういえばニールから、なんて呼ばれてたっけ?
主人公の名前は?
役名は名もなき男。
名優デンゼル・ワシントンの息子が今作の主人公を演じているのだけど、名もなき男って・・・(笑)
まあこの名無しの設定も監督の狙いなのでしょうかね。
『TENET テネット』あらすじ
CIAエージェントの男が謎の組織にスカウトされ、不可解な事件に巻き込まれる。
時間を逆行する弾丸や未来人の存在が明らかになるにつれ、男はさらに混乱の深みにはまっていく。
【見どころ】時間を巡る戦い
- 戻りたい時間の長さと同様の時間を(過去に向けて)逆行する必要がある。
※5年前に戻りたければ、5年かけて過去に向かう必要がある。 - 内容が難解なので一度観ただけでは分からないかも知れない。
【登場人物 / キャスト】主人公には名前がない
1回目の視聴後の感想 | 何が正解なのか分からない
とある作戦に失敗し敵の拷問を受けた末に意識を失った主人公が目を醒ましたのは、なぜかベッドの上。
その作戦自体がTENETへ加入できるかどうかのテストだったと、目の前の男・フェイに聞かされる。
話によるとTENETとは秘密組織の名称で、CIAのスパイである主人公は唯一合格した模様。
ここまでは理解できたけど、時間を逆行するとかの説明が出てきた時点で???
どうやら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようにタイムマシンで一気にワープしてしまうとかそんな単純な話ではなく、例えば1時間前に戻ろうと思ったら1時間の逆行を体験する必要がある。
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時間を遡るという事は、ビデオテープやDVDの等倍速逆再生の世界に身を置かなければならない。
逆行中は周囲は全て逆の動き。
つまり車や人は後ろ向きに動き、爆発物は爆発が終わった時から始まり元の破壊される前の状態へ戻っていく。
この部分は無理やり理解したとしても、どうして体を炎に包まれた人間が逆に低体温症になるのかが分からん。
エントロピー増大の法則という難しい物理の法則が関係しているみたいだけど、私のような凡人には理解できません。
とにかく炎と氷は表裏一体の関係と考えられているそうです。
物語の大まかな筋としては、未来人のメッセージと危険な装置の部品を受け取ったセイターという男の企みを阻止しないと将来の地球は大変な事になってしまう。
セイターは時間を逆行する装置を利用していて、セイターの野望阻止の為に活動しているTENETという組織も同様に時間を逆行する装置を利用している。
未来の科学者が開発した装置の部品はいくつかに分割されていて、セイターが全部集める前に何とかしなければならない。
そこで白羽の矢が立ったのがCIAスパイの主人公・名もなき男。
こんな感じなんですが、分からない事が多すぎる。
厳密には分からないというより理解するのが難しい。
時間逆行についてはメッチャ難しいので、もう一度視聴最初から視聴して色々と確認する事にしました。
続きはまた後日書くことにします。
2回目の視聴後の感想 | 疑問がさらに増える
まさか二日続けて同じ映画を観ることになるとは。
2時間30分×2回視聴なので都合5時間。
一度観ただけでは映画の内容を理解できなかったので、一度目の視聴のあとネット上で『TENET』について調べまくり、そして満を持して二度目の視聴。
・・・まだ全てを理解できない。
でもさすがに三度目の視聴をする精神的な余裕はない(笑)
というわけで、二回視聴してみた感想を書きます。
未来から過去に来る方法は特殊な回転ドアを通って時間が未来に向かって進む通常の順行状態から、過去に向かって時間を遡る逆行状態に入った上で、例えば3年前に戻りたければ3年間逆行状態で過ごさなければならない。
2020年に20歳だった人が2017年に戻るには逆行状態で3年間を過ごすので、本来は17歳に若返るはずなんだけど逆行が完了した時には23歳になっている。
つまり過去に戻っても肉体が若返るというわけではなく、むしろ逆行に費やした時間分だけ年齢を重ねるという事。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいにタイムマシンに乗って一瞬で過去や未来に時間移動ができる方法が一番良いけど、残念ながら『TENET』の未来人はそこまでの技術力は無かったんですね。
まず理論そのものが違うのか、回転ドアの延長線上にある技術が一瞬で時間移動ができるマシンなのか、それは私には理解できないけど、とにかく未来から過去に時間移動する技術は確立されている模様。
未来人の目的とは・・・
まず武器商人のセイターという男が若かりし頃に、旧ソ連の爆発事故を起こした核関連施設で見つけた未来人からのメッセージ。
未来人が何らかの方法で過去に送ったタイムカプセルの中には、
- 未来がどうなっているのかという説明
- 9分割されたのアルゴリズムを集めて時間を逆行させて欲しいという要望
- 仕事を引き受けてくれたら未来から定期的に報酬を送る(金塊)
- 未来人との交信方法の説明?
といった感じのメッセージが収められていたと思われます。
このタイムカプセルをどうやって過去に送ったのか。
逆行状態にしたタイムカプセルを土に埋めておけば通常とは逆で1年経過すると1年前に、10年経過すると10年前の土の中にカプセルが出現する事になる・・・のかな?
そんな感じでカプセルが過去を遡った末にセイターが偶然掘り起こしたわけですよ。
野心家の彼は未来人と契約する事にしました。
未来人がやって欲しい事はアルゴリズムというアイテムを集めて順行と逆行の時間を逆転させる事。
そうする事で順行状態を生きる人達が自然淘汰されて、逆行状態に身を置こうとしている自分達だけが生き残る。
これだけではよく分かりませんが、順行状態の時は普通に呼吸が出来るけど、逆行状態になれば肺が酸素を吸い込むことが出来ないので逆行状態に適応させた酸素ボンベが必要になる。
その状況を逆転させてしまえば順行状態の人は酸欠になり、逆行状態の人はボンベなしで普通に呼吸が出来るようになる。
これにより順行状態の生物は人間に限らず全てが酸欠によって退場となる?
植物がどうなるかとかは描かれていないので分かりません。
植物は逆に大量に二酸化炭素を放出するようになって、地球は結局酸素不足で住めなくなってしまう可能性も考えられます。
どうなんでしょうね。
現状では特殊な回転ドアを通った人や物質しか逆行状態にできないけど、アルゴリズムを使えば回転ドアを使わずにあらゆるものを逆行状態にできる。
未来人は逆行状態を順行にしてしまおうという魂胆なので、未来から過去に向かって進む事が普通になる。
逆行状態で呼吸が出来るようになっても、呼吸以外の部分で何かと不都合がありそうですがね。
しかしですよ、未来人が住む地球では海面が上昇し川が干上がり・・・人類にとって過酷な環境になっているそうなので、いちいち細かいことに構っている余裕がないという切羽詰まった状況。
彼らは自分達さえ生き延びることが出来ればそれで良い、その他は知った事ではないという考え方。
逆行させて不測の事態が起きるかもしれないけど、今(未来の地球)が最悪の状況なので、1パーセントでも可能性があるのならそれに賭けたい。
実に身勝手極まりない傲慢な考え方ですな。
改善の余地がないほどに地球環境が悪化してしまった事を感じ取れるけど、火星への移住計画とかは頓挫してしまったのでしょうかね!?
この計画に反対している派閥がTENET
未来人も一枚岩の集団というわけではなく、過去の人類を滅亡させてしまうという事は自分たちの祖先がいなくなるので、未来に生まれるはずの自分達が消滅するかもしれないという考え方を持つ人達が存在します。
この考え方を祖父殺しのパラドックスというそうな。
孫が過去に時間移動して祖父を亡き者にすれば、親が誕生せずに自分も生まれる事は無い。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では両親が本来結ばれるはずの運命に変化が生じかけた時に息子であるマーティの体が消滅しそうになったけど、その理論ですね。
父ジョージと母ロレインが結ばれなかったら、将来生まれるはずのマーティは存在しないので消滅してしまうという考え方。
この時は祖父ではなく父だったけど、理屈は同じ。
この理論を信じて人類の滅亡を防ごうと活動しているのがTENETという集団。
主義・思想という意味だそうで、セクターを止めようと動いている人たちです。
TENTETは現在ではなく未来で誕生した組織だけど、セクターと契約をした未来人と同じ時代の存在なのかというと違う気がします。
創設者があの男なので、組織の誕生は近未来の話。
未来人は何世代も先の人達。
『TENET』という映画は、環境の悪化で生きる事が難しくなった地球の時間を逆行させて過去の人類が消滅した後に自分達がその時代を乗っ取って生き延びようと考える遠い先の未来人と、そうはさせまいとする近未来人が、過去を舞台に戦っているという話でしょうか。
もはや何が正解なのか分からん(笑)
アルゴリズムのパーツは残り1個
実は物語が始まった時点でセクターは9個に分割されて各地に隠されていたアルゴリズムのうち、8個を収集し終えている状態。
名もなき男はアルゴリズムの最後のパーツである「プルトニウム241」の争奪戦に巻き込まれていく。
アルゴリズムとは、早い話が未来の科学者が開発した万物の時間を逆行させてしまう凄い装置の事。
この装置を開発した科学者は、使用してしまうと何が起こるのか想像できなくて自らこの世を去った。
怖くなったのは理解できるけど、それなら装置を使用不能な状態にしてから退場しなさいよ。
9つに分割して見つかりにくい場所に隠しただけって、ちょっと考えが甘すぎるような気がする。
もしかすると科学者として怖いもの見たさもあって、この世に残してしまったのかも知れない。
自分は退場するけど、いつか誰かが・・・と思ったのだとしたら、勝手過ぎますよね。
運命・結果は変えられない!?
アルゴリズムの起動を企む未来人はパラレルワールド(平行世界)が存在するという考え方だけど、TENET側は過去と未来は一本線で繋がっているという思想。
パラレルワールドが存在するとすれば、祖父殺しのパラドックスは成立しない。
一本線なら祖父が落命すると親が生まれないので孫も存在しなくなる。
仮に時間軸が一本線で繋がっていると考えると、セクターが未来人が埋めたタイムカプセルを見つけたのは数十年前なので、最後のパーツを奪い合っている時もタイムカプセルは時を遡り(逆行)続けているのでしょうか!?
そうなるとまだ後2~30年はカプセルが旧ソ連の核施設の事故現場に埋まり続けるはず。
つまり今現地に行って掘り起こせば時間逆行中のタイムカプセルを入手出来て、過去のセイターが発見することはなくなる!?
違うかな!?
もはや設定が難しすぎて良く分からん。
何を隠しましょうか、ニールは未来人です。
それは作中で分かるから良いんですがね、セイターとキャットの息子のマックスが成長した未来の姿なのではないかという噂。
海外のファンの間で話題になっているそうだけど、クリストファー・ノーラン監督が否定も肯定もしなくて、好き勝手に想像して楽しんでもらいたいというスタンスなので真実は分からない。
ニール役のロバート・パティンソンが、撮影前にわざわざ金髪に髪を染めたというのも興味深い。
マックス役の子も金髪なので、ちょっと気になりますね。
2回観てもまだ理解できない部分が多い『TENET』
結局時間軸は一本線なのか、パラレルワールドが形成されるのが正解なのか。
ニール以外に未来人はいるのか。
『TENET』は他にも色々と疑問が多い作品。
もしかすると何度観ても完全には理解できないかも知れない。
むしろ視聴回数を重ねるにつれて、余計に分からなくなる可能性も。
吹替え版と字幕版の両方を観た方が良いかも知れない。
といってもどちらも日本人が翻訳したものなので、英語が分かる人が一番理解できるのかも。
研究熱心な人なら、英語の字幕を自分で翻訳して謎解きを楽しむ人もいるかもしれない。
ノーラン監督の作品は他にも難しい作品が多いので、興味はあるけど逆に観てはいけない気がする。
あれこれ想像するのは楽しいですけどね。
映画『TENET テネット』を配信しているサブスク
洋画は字幕版と吹替え版で全く印象が変わる作品があります。
『TENET』のような難解な映画は字幕版の方が説明を読める分、わかりやすい気がする。
この作品は、吹替え版では分かりにくい部分が間違いなくあります。
動画配信のサブスクで視聴する場合は字幕版をオススメします。
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ノーラン監督の他の映画も難しい作品が多いですが『TENET テネット』よりは分かり易いので、余計な事は考えずに他の作品を鑑賞した方が良いかも知れません(笑)
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