『マイ・プレシャス・リスト』あらすじ・感想 | 天才少女が実践する幸せになる為のリスト

天才過ぎて逆に何もやる気が起きない少女キャリーが主人公。

普通の人が段階的に経験する事を飛び級で生きてきたキャリーは未経験なので、年相応の経験をすることが必要と見抜いたセラピストのペドロフ先生が非常に有能です。

結局は普通が一番という事かな。

『マイ・プレシャス・リスト』の詳細情報
  • 公開年  : 2016年
  • 上映時間 : 1時間 38分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : スーザン・ジョンソン
  • キャスト : ベル・パウリー / ヴァネッサ・ベイヤー / コリン・オドナヒュー / ウィリアム・モーズリー / ジェイソン・リッター / ガブリエル・バーン / ネイサン・レイン

『マイ・プレシャス・リスト』あらすじ

飛び級でハーバード大学を卒業した経歴を持つIQ185の天才・キャリー。
しかし彼女は仕事もせず一日の大半を読書をして過ごし、定期的にセラピストに会う以外ほぼ何もしない生活を送っていた。

彼女に今の状態から一歩踏み出して貰うために、セラピストのペトロフは「やるべき事のリスト」を渡す。

リストの内容は年相応に経験していく事ばかりだけどキャリーにとっては全てが新鮮で、人として成長するのに必要な事ばかり。

リストに沿って行動していく内に、キャリーの内面に徐々に変化が現れる。

【見どころ】引きこもり少女の成長物語

  • 天才少女に必要なのは経験を積む事
  • セラピストの先生はキャリーの事をよく理解している
  • キャリーの父親は娘思いで頼りになって、しかもダンディでカッコイイ

登場人物(キャスト)ペドロフ先生が有能

  • キャリー・ピルビー(ベル・パウリー)
    IQ185の天才だけど他人とのコミュニケーション能力が著しく低い少女。
  • ペトロフ医師(ネイサン・レイン)
    キャリーのセラピスト。
  • ダニエル・ピルビー(ガブリエル・バーン)
    キャリーの父親。
  • マット(ジェイソン・リッター)
    婚約者との関係に悩む男。
  • サイ(ウィリアム・モーズリー)
    キャリーの部屋の隣人で、駆け出しの音楽家。
  • デヴィッド・ハリソン教授(コリン・オドナヒュー)
    キャリーの初恋の相手。

感想(ネタバレ含む)人生に大切なのは考え方に柔軟性を持つ事

知能が高すぎて14歳でハーバード大に入学して順調に卒業したまでは良かったけれど、周りの人のレベルが低いと感じて人間関係も築かずに友達もいないキャリー。

アメリカには飛び級という制度を利用して若くして最高峰の学問を学ぶ天才がいるという話ですが、知識を得るという点では自分のレベルに合わせて選択できるのは良いけれど、心の成長が追いつかない人もいると思います。
キャリーがまさにそんな感じでしょうか。

セラピストのペトロフ先生は、彼女の心の成長を促すためにリストが書かれたメモを渡す。

  • ペットを飼う
  • 友達を作る
  • デートをする
  • 子供のころ好きだったことをもう一度やってみる
  • お気に入りの本を読む
  • 大晦日に誰かと一緒に過ごす

こんな事をして何の意味があるのかと文句タラタラのキャリーだけど、試しにペットとして金魚を飼う事にする。
いきなり犬や猫はハードルが高いので、金魚なら四六時中見ていなくても大丈夫だし無難ですね。
何かが変わったようには感じないキャリーだけど、金魚に名前を付けて一定の愛着は持っている様子。

友達を作るのはどうやるのだろうと思っていたら、離れて暮らす父親に校正の仕事(バイト)を見つけて貰って職場の同僚女性と仲良くなります。

いつも職場内の休憩スペースで話す内に一緒に酒を飲みに行く位に打ち解ける。
キャリーは別に人見知りとかそういう部分は無いみたいですね。
単に人と接するのが面倒なだけだったとか、絶対そんな感じですよ。

デートに関しては恋人もいないし・・・と思ったら、新聞の広告を見てその相手に連絡。

やると決めたら意外と行動派のキャリー。
アメリカではこういう広告は普通なんでしょうかね。

リストで最難関なのがお気に入りの本を読む事
本自体はある特定の一冊があるのだけど、ちょっとしたトラウマが・・・

天才少女にもそんな過去があったんですね。
なので彼女はモヤモヤした気持ちを抱き続けて立ち止まってしまう。

キャリーはどうやら自分の価値観や思惑からズレた事が起こると、機能停止するタイプみたいです。

最初は機械のような印象を持つ人もいるかも知れないけど、実際はちゃんと感情を持つ一人の女性です。

人生経験だけは飛び級で体験できない

ストーリーが進むにつれて、自分の殻に閉じこもっていたキャリーが明らかに変わってきています。

あとは本の件なんですが、娘思いでカッコ良いお父さんの活躍で無事に本の問題も解決しました。

あとリストに残っているのは・・・

キャリーは人と接するのが得意ではないような触れ込みだったけど、あまりそんな印象は受けませんでした。
普通に職場の同僚と話をするし、初対面の人にも言いたい事を言っている。

セラピストからは目を見て話した方が良いと指摘されていたので、表面的な付き合いは出来るけど自分の心の中に入って来られる事には抵抗があるのかも知れない。

新しい事柄をなかなか受け入れる事が出来ない部分があるのかも。
その辺は保守的なキャリー。

でもリストの内容をこなして行くにつれて徐々に変化が現れ、堅物だった性格が少しずつ柔らかくなっていくのが見て取れます。
14歳から大学生だったので、彼女に足りないのは様々な人生経験。

人生で最も重要な時期に年相応の経験していないので、セラピストのペトロフ先生はリストによってそれを経験させようとしていたように思えます。
物語が進むにつれて感情が豊かになるキャリーは、明らかに変わってきました。

昔から「若いうちに苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますが、様々な経験を積んでおくことで人間として成長できるから、という意味でしょうか。

たった一度経験するだけで人生観が大きく変わる事もあるし、逆にしなくても良い経験もあります。

した方が良い経験の代表例は恋でしょうかね。
これは別に片思いでも良い気がします。

若いうちにしなくても良い経験は、大人の真似事をして飲酒や喫煙をする事ですかね。
理由があって禁止されているんだから、わざわざルールを破る必要はない。
まあ若者の多くは親に隠れて少し悪ぶった事をやりがちですけど、たぶんキャリーはそんな経験すらした事がないと思います。

背伸びをせずに年相応に生きているだけで人は自然と成長するはずだけど、キャリーは14歳で大学生ですからね。
そりゃ人生に迷いますよ。

キャリーはIQが高くても人としてのスキルが乏しいので、ペドロフ先生は経験を積む事で様々なスキルを身に付けて一人前になって欲しいと考えたのでしょう。

映画『マイ・プレシャス・リスト』を配信しているサブスク

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『マイ・プレシャス・リスト』のプロデューサーは『マイ・インターン』という作品を手掛けた人と同一人物です。
プロデューサーの事を紹介したいのではなくて、作品がオススメなのでぜひ観てみて下さい。

若手経営者の女性がインターンで採用した70歳の新入社員から人生の大切さを学ぶストーリー。

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