伊藤英明主演『Kappei カッペイ』あらすじ・感想 | くだらないのが逆に面白い!

終末思想を持つ師範の元で“救世主”になるべく幼い時から修業を重ね必殺拳を修得した男達。

しかし師範の唱える終末世界は訪れる事はなく、少年達は必殺拳を使えるだけのオッサンになってしまった。

師範のせいで世間知らずな中年に育った門下生たちは日本各地に散らばり、色々と苦労を重ねている模様。

漫画が原作のギャグ作品で「北斗の拳」のケンシロウのような人物が平和な一般社会に飛び込んでどうやって生きて行くのかというコンセプトの作品だけど、普通に面白かったです。

『Kappei カッペイ』の詳細情報
  • 公開年  : 2022年
  • 上映時間 : 1時間 58分
  • 監督   : 平野隆
  • キャスト : 伊藤英明 / 上白石萌歌 / 西畑大吾(なにわ男子) / 大貫勇輔 / 古田新太 / 山本耕史 / 小澤征悦 ほか

『Kappei カッペイ』あらすじ

占星術師ノストラダムスは「1999年7の月に世界が荒廃し終末世界が訪れる」と予言。

その言葉を信じ、終末世界の救世主になるべく俗世間から隔絶された孤島で幼少期から厳しい修行続けた末に「無戒殺風拳」を会得した男達がいた。

そして2022年現在、未だ終末は訪れず・・・師範による「解散!」の言葉により終末の戦士たちは新たな人生を模索するべく日本各地に散らばった。

【見どころ】世間に解き放たれた終末の戦士達

  • 終末の戦士たちは全員「無戒殺風拳」の各流派の使い手
  • 終末の戦士たちは幼少の頃より俗世を離れて育ったために世間知らず
  • 無垢な少年達を騙した師範の罪は限りなく重い!

【主要登場人物 / キャスト】本人たちは至って真面目

  • 勝平(伊藤英明)
    「無戒殺風拳・獅闘流」を使う終末の戦士。
  • 山瀬ハル(上白石萌歌)
    勝平が一目惚れした女子大生。
  • 入間啓太(西畑大吾)
    勝平が居候をしている家に住む大学生。
  • (大貫勇輔)
    「無戒殺風拳・蛇戦流」を使う終末の戦士。
  • 正義(山本耕史)
    「無戒殺風拳・馬跳流」を使う終末の戦士。
  • 英雄(小澤征悦)
    「無戒殺風拳・龍咆流」を使う終末の戦士。
  • 師範(古田新太)
    ノストラダムスの予言を信じ、終末の救世主にするべく、少年達に「無戒殺風拳」を伝授した武闘家。

感想(ネタバレ含む)カッペイ達は世間知らずのアラフォーのオッサン

ギャグ漫画が原作のコメディ映画。
主人公は少年時代から絶壁の孤島で殺人拳「無戒殺風拳」の修行に明け暮れた末に「終末の戦士」となったアラフォーの男。

30人くらいの少年達が師範の指導の下で約30年ほど修行していたと思われます。
主人公と同門の仲間も全員同年代。

そもそも師範は一体どこから少年達をスカウトしてきたのでしょうかね。
深く突っ込んではいけないポイントだけど、身寄りのない子供とかそんな感じでしょうか。

そして驚くべきは師範が弟子たちに教えた「無戒殺風拳」が本物だという事。
師匠は本物の武闘家であり、本気で終末の戦士を育てていた。

ただ残念な事に、終末の世界が訪れなかったというだけ。

平和が続くのは良い事だけど、門下生たちは師匠の「解散」の一言で別の人生を模索しなければならなくなり日本各地に散らばる訳です。

「無戒殺風拳」を使える以外は何も知らないアラフォーのオッサン達が女子大生に恋をするなど失った青春を取り戻す内容で、くだらないと言えばそれまでだけど、本人達は至って真剣というのが笑えるポイント。

今作ではカッペイを含めて終末の戦士が4人しか登場しなかったけど、こんな人達が日本各地に30人ほど存在していると考えただけで笑えてくる。

たごやま
たごやま

真面目な話、みんなで警備会社を立ち上げれば良かったのに。
さすがにそんな知識はないか。

「無戒殺風拳」の門下生の中で最強を争った勝平(カッペイ)は寿司屋、英雄はファミレスでバイトという形に落ち着いたけど、守と正義は働いているのでしょうか?

4人とも入間啓太という若者の家に居候していて、出ていく気配がない。

いっその事、啓太が社長になって警備会社を立ち上げれば大儲けできそうな気がする。
建築の解体業にも向いているかも知れない。

何にしても啓太は世話焼き体質だから、マネージャー的役割でカッペイ達を上手く使いこなせば一攫千金も夢ではないはず。

師範なら上手く弟子達を洗脳して社長業も出来そうだったけど、ゲスな正体がバレて英雄さんに制裁されちゃったのでもう既にこの世から退場済みの可能性大。

そもそも師範って本当に終末の到来を信じていたのでしょうか?
でも「無戒殺風拳」は本物だし、彼は本当に信じていたのかも知れない。

たごやま
たごやま

できれば師範には生きていて欲しい・・・

何事にも全力投球の男達!

何かを極めた男達は、他の分野に移ってもその才能を発揮出来る事が多いと思います。

その証拠に英雄さんは変質者風の男から短期間でダンディーな紳士に変貌し、勝平は寿司屋のバイトリーダーにまで昇進していますからね。

とにかく彼らは何事にも本気で取り組むんですよ。
経営者ならすぐにでも欲しい人材である事は間違いない。

何をしている時でも常に真顔の勝平が面白い。
いつでも真剣なので真顔なのは分かるけど、もう少し遊び心を持たないと・・・。

ニート疑惑がある正義は勝平に比べると表情が豊かで人間味がある。
もう一人のニート・守は思いっきりスケベだけどそれもある意味正常。

本当にこんな連中が存在するのなら飲食店に配置すると一生懸命働いてくれるし最強の警備員になるし、スケベの守でも良いので雇いたい(笑)

終始バカバカしい内容だったけど楽しめました。

バカバカしさを楽しむ作品といえば『変態仮面』も面白いです。

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※主人公の鈴木亮平だけではなく、安田顕の変態っぷりも見どころ。

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『Kappei カッペイ』は完全にコメディ映画ですが、私の中で伊藤英明といえばサイコパス教師を演じた『悪の教典』が衝撃的でした。

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