新海誠監督『言の葉の庭』あらすじ・感想 | 梅雨時に観たくなる珠玉のアニメ作品

「少年の淡い恋心」と「大人の女性の悩み」が46分という短い時間の中に描かれている素晴らしいアニメ作品。

そして内容もさることながら目を引いたのは美しい映像。
梅雨時の雨の描写が本当に綺麗で、画面を停止してしばらく見入ってしまった。

新海誠監督による『言の葉の庭』は『君の名は。』の一つ前の作品になります。

『言の葉の庭』の詳細情報
  • 公開年  : 2013年
  • 上映時間 : 46分
  • 監督   : 新海誠
  • キャスト : 入野自由 / 関根航 / 花澤香菜 / 平野文 / 前田剛 / 寺崎裕香 / 井上優 / 小松未可子 / 星野貴紀 ほか

『言の葉の庭』あらすじ

靴職人を目指す高校生タカオは、雨の日に決まって学校をさぼり訪れる公園で謎の女性と出会う。

それ以来雨の日にだけ公園で交流を重ねた二人は、次第に心を通わせていく。

【見どころ】一回り年齢が離れた男女の交流

  • 靴職人の夢を叶えるために未来に向けて歩むタカオ
  • 人生に行き詰まり歩みを止めたユキノ
  • 真っすぐに将来を見据える少年と、人生を見つめ直す女性の対比

【主要登場人物 / キャスト】高校生らしからぬ大人びた少年タカオ

  • 秋月孝雄 / タカオ(入野自由)
    靴職人を目指している高校1年生。
  • 雪野百香里 / ユキノ(花澤香菜)
    タカオが雨の日に授業をサボって行く庭園で出会った謎めいた女性。

感想(ネタバレ含む)人生は選択の連続

作品を観終えた感想として、二人の間に芽生えた感情は「友情」に近い気がする。

タカオが抱いていたのは恋愛感情だったけど、ユキノは一回り近く年下の少年に対して心理的に壁を作って全てをさらけ出す事なく一歩引いた態度で接していたので、ある意味すれ違いの関係。

ユキノが抱えていた悩みは最近知り合ったばかりの少年には打ち明け辛いものだし、授業の担当はしてないとはいえ同じ学校の教師と生徒の関係ですからね。

高校1年生のタカオにとっては、日常生活の一日一日が大人になる為の勉強のようなもの。

現在は1年生だけど、来年は2年生に進級して・・・とステップアップして行く。

普通に生きているだけで経験値がどんどん貯まっていき、いつの間にかレベルアップしている。

そうやって人は成長していくのだろうけど、どうしても乗り越えられない壁が目の前に立ちはだかった時にどういう選択をするかですよね。

タカオにとってそれはまだ先の話だけど、ユキノは現在進行形で悩みまくっている。
最終的に現在勤めている学校を退職して一旦実家に戻るという選択をする訳ですが、乗り越えられない壁は無理に登ろうとせずに多少遠回りになっても別の道を探せば良いだけの事ですよね。

ユキノの選択は正しかったと思う。
タカオと出会った時点で彼女は半分壊れかけてましたからね。

たぶん彼女は大人だから自分で逃げ道を見つける事ができたのでしょう。

真っすぐに進むだけが人生じゃない!
大なり小なり何かしらの失敗を繰り返しながら人間は強くなっていくと思うので、挫折したら一度立ち止まって、その間に再び歩き出せるようにリハビリをすれば良い。

たごやま
たごやま

タカオにもいつか理解できる時が来る、経験から色々と学ぶんやで。

タカオとユキノの精神年齢は近いのかも知れない

片親家庭でしっかり者のタカオ優しい性格でおっとり系のユキノは、実年齢は離れているけど精神年齢は案外近い感じがします。

出会った当初はタカオの事を子ども扱いしていたけど、最終的に信頼できる一人の人間として見るようになって感情を爆発させたユキノ。

ユキノが本心をさらけ出すきっかけになったのは今まで大人びた態度を取っていたタカオが年相応の少年らしい一面を見せたからですが、そのシーンがまた良いんですよ。

この瞬間に年齢の壁が取り払われて、二人は対等の関係になれた気がする。

46分という短時間に色々と詰め込まれた素晴らしい作品でした。

主題歌の「Rain」は大江千里の曲を秦基博がカバー。
これがまた作品の雰囲気とピッタリで、余韻に浸れる最高のエンディングテーマ曲でした。

たごやま
たごやま

また来年の梅雨の時期になると「言の葉の庭」を観てしまう気がする。

ところで、ユキノが実家に帰ってからの足取りやタカオのその後、ユキノが精神を病むきっかけになった張本人の相沢など映画では少しだけしか描かれなかった他の登場人物の事は小説版を読むと理解できます。

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アニメ映画『言の葉の庭』を配信しているサブスク

『言の葉の庭』は様々なサブスク動画配信サービスで配信されていますが、幅広い動画コンテンツを楽しむには「Amazonプライムビデオ」または「U-NEXT(ユーネクスト)」がオススメ。

日本テレビ系の「Hulu」は映画の他に過去の日テレ系ドラマやアニメを楽しめて人気ですが、無料お試し期間が無いのが痛いところ。
しかし同時視聴できる端末数が4台なので他のサービスに負けていません。
※1つの契約で4つ端末(テレビやスマホ)で同時に視聴できるので家族全員で楽しめます。

サービス名月額料金(税込)同時視聴できる端末数無料お試し期間
U-NEXT2,189円4台31日間
Hulu1,026円4台
Amazonプライム600円3台30日間
各サービスの詳細は別途解説記事を参考にしてください。
U-NEXT(ユーネクスト)の特徴
デメリット
  • 月額料金が他のサブスクに比べて2,189円と高い!
    しかし毎月自動付与される1,200円分のポイントを活用すると、実質の月額会費が989円となるので考えようによってはお得だと思います。
メリット
  • 取り扱っている作品が豊富で見放題作品が多い。
  • 電子書籍も配信しているので原作と一緒に楽しめる。
  • 1人が契約するだけで、4端末で同時に利用できる。
  • 無料お試し期間が31日間あるので、じっくり試せる。
Hulu(フールー)の特徴
デメリット
  • アマプラやU-NEXTと比較すると映画の取り扱いが少ない。
  • 無料お試し期間がないのが残念。
メリット
  • 1人が契約するだけで、4端末で同時に利用できる。
  • 日本テレビ系列の過去のドラマ・アニメ・バラエティ番組等を楽しめる。
  • 日テレ系動画コンテンツのスピンオフ作品が独占配信されている。
  • 読売巨人軍の公式戦主催(ホーム)試合をリアルタイムで楽しめる。
  • 「ディズニープラス」とのセットプランがお得。
Amazonプライムビデオ(アマプラ)の特徴
デメリット
  • 「プライムビデオ」は見放題対象外のレンタル作品が結構多い。
  • プライム会員を退会すると、全ての特典を利用できなくなる。
    ※プライムビデオの単独入会は不可。
メリット
  • 月額料金が他のサブスクに比べて600円と安い。
  • 1人が契約するだけで、3端末で同時に利用できる。
  • プライム会員になると「動画見放題」の他に「音楽聴き放題」など様々な特典を同時に利用できるようになる。
  • 無料お試し期間が30日間と長く、時間をかけて検討できる。

新海誠監督による『言の葉の庭』の次回作『君の名は。』でユキノらしき先生が登場しますが、本人かどうかは定かではありません。
同一人物かどうかは観た人の想像に任せるスタンスのようです。

そして、さり気なくタカオの姿も確認できます。