トム・クルーズ主演『バリー・シール アメリカをはめた男』あらすじ・感想 | 実話とは思えない破天荒すぎる男

この映画の主人公バリー・シールは実在した人物。

CIAのスパイ麻薬の運び屋を兼任していた人物が本当にいたのかと驚かされます。

映画のタイトルは「アメリカをはめた男」となっているけど、どちらかというと嵌められた側のような気がしてならない。

『バリー・シール』の詳細情報
  • 公開年  : 2017年
  • 上映時間 : 1時間 55分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : ダグ・リーマン
  • キャスト :トム・クルーズ

『バリー・シール』あらすじ

「CIAエージェント」と「麻薬の運び屋」の2つの顔を持っていた実在の人物バリー・シールの半生を描いた伝記的映画。

【見どころ】こんな男が実際にいたなんて・・・

映画内のフライトシーンは実際にトム・クルーズが操縦していた。

テンポよく物語が進むので、観ていて疲れを感じにくい作品。
マネーロンダリングが追い付かない程に稼ぎまくるバリーだけど、あまりお金に執着しているように見えない不思議な人物。

【主要登場人物 / キャスト】冷酷すぎるCIA

  • バリー・シール(トム・クルーズ)
    高度な操縦技術を持つ飛行機パイロット。
  • シェイファー(ドーナル・グリーソン)
    シールを秘密任務に勧誘したCIAの諜報員。

感想(ネタバレ含む)本当にはめたのかな?

1970年代後半から80年代の冷戦中に暗躍していたアメリカ人パイロットの実話原作の話。

CIAの偵察要員でありながら、中米の麻薬組織からアメリカ本土への密輸を請け負っていたバリー・シール。

ただ本人が自分を売り込んだのではなくCIAにスカウトされて偵察要員になり、密輸に関しても現地の組織に強引に勧誘されて運び屋になったらしく、どういう心境で仕事をしていたのか分からない不思議な印象を持ちました。

バリーはどれだけお金を稼いでも、ちょっと高そうな車を買う程度で大きな贅沢はしない。
この人は別の目的を持って仕事をしているように感じた。

アメリカをはめたというより、はめられた感が強い

邦題のサブタイトルが「アメリカをはめた男」となっているけど映画を観た限りでは、はめたとか出し抜いたという感じではなくて、バリーは上手く利用されただけといったイメージ。

  • CIAは密輸を知っていたけど黙認していた
  • 麻薬組織は運び屋の仕事さえしてくれたらそれで良い

とにかくバリーが仕事をしてくれたら、みんなが利益を得る事になるので多少の事は大目に見る。

私が持った感想では、バリーはたぶん仕事のスリルを楽しんでいただけ。
もしそうだとしたら究極の変態ですね。

そしてCIAや麻薬組織にとっては単なる“都合の良い人”だったのでしょう。

映画内で本人は薬物に手を出した描写は無かったですが、別の意味で一度手を出せば抜け出せない世界に入ってしまった感があるバリー・シール。

元々物事を深く考えない人物像なので、抜け出せないのなら今の状況を思いっきり満喫するしかないと途中から開き直っていたのかも知れない。

「アメリカをはめた男」というと賢そうな印象だけど、本人は恐らくバカの部類に入るはず。

しかもハメた要素は無くて、どう考えても”ハメられた“ようにしか見えない。

たごやま
たごやま

やはりバリー・シールは「はめられた男」の方がしっくり来る。

何にしても「自業自得」ということわざがピッタリの人生を歩んだ人物。

何故“はめた男”という邦題にしたのか

完全に邦題のサブタイトルが映画の内容とミスマッチ。

CIAに黙って麻薬の密輸をしていたつもりだけど普通にバレているし、武器の横流しに関してもバレていたし、残念ながら“アメリカをはめた”要素が見当たりません。

CIAやアメリカ政府がバリーに対して「クソッやられた!」という展開がなかったので、やはり主人公は“はめられた側”だと思う。

たごやま
たごやま

厳密には「捨てられた」といった感じかな。
『バリー・シール アメリカに捨てられた男』(笑)

それにしても破天荒な人生を歩んだ人がいたものですね。
ゲームのシナリオなら結構面白そうだけど、実話というのだから驚きです。

依頼を断ったら消されるような状況だったから仕事を受けざるを得なかったという側面は確かにあるけど、大金に目がくらんで考えもなく仕事を引き受けて・・・やはりバカですね。

『バリー・シール アメリカをはめた男』を鑑賞できるサブスク

主人公は大犯罪者なのにトム・クルーズが演じると爽やかなナイスガイにしか見えない。
映画公開時点で50代半ばのはずだけど、相変わらず若々しくて年齢不詳感がスゴイ。

『バリー・シール アメリカをはめた男』主演のトム・クルーズは『ミッション:インポッシブル』シリーズと同様に危険なシーンを自身でこなして撮影しています。

住宅地に飛行機を不時着させるシーンもトム自身が操縦していたそうな。

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