トム・クルーズ主演『オブリビオン』あらすじ・感想 | いつか地球人もこの映画のテットみたいになる!?

オブリビオン

異星人に襲撃された地球が壊滅してしまい、現在は荒れ果てた星へと変貌してしまった近未来の話。

戦争は地球人が勝ったけど、その過程で核兵器を使用したので大地は汚染されてしまった。
つまり人類同士で核戦争をしたのと同じ状況ですね。

人類が他の星に移住した後も地球に残って監視業務をしているのがトム・クルーズが演じる主人公。

『オブリビオン』の詳細情報
  • 公開年  : 2013年
  • 上映時間 : 2時間 4分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : ジョセフ・コシンスキー
  • キャスト : トム・クルーズ / オルガ・キュリレンコ / アンドレア・ライズボロー / モーガン・フリーマン / メリッサ・レオ / ニコライ・コスター=ワルドー 他

『オブリビオン』あらすじ

エイリアンの襲撃により人類が他の惑星へ移住した後も地球に残り監視任務を続けているジャックはある日、謎の集団に襲撃され、彼らから衝撃の事実を知らされる。

【見どころ】映像が非常に美しい

舞台となっている荒廃後の地球がとても幻想的な映像で描かれている。

【主要登場人物 / キャスト】誰が敵で誰が味方か

  • ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)
    地球に残りスカヴ(異星人)の残党を監視している。
  • ヴィクトリア・オルセン(アンドレア・ライズボロー)
    ジャックとコンビを組んでいるパートナー。
  • ジュリア・ルサコーヴァ(オルガ・キュリレンコ)
    ジャックの妻。
  • マルコム・ビーチ(モーガン・フリーマン)
    ジャックの様子を遠くから注視している謎の人物。

感想(ネタバレ含む)敵は個体ではなく集合体!?

そして敵に月を破壊されたせいで色々なバランスが崩れて大変な事になっています。
もしかすると核よりもコチラの問題の方がヤバいのではないでしょうか。

地球を襲撃した異星人はどうして月を壊しちゃったのでしょうかね。

話によると自分達が住んでいた星が住めなくなったから地球を手に入れようと襲って来たそうだけど、月を半壊させたら地球に悪影響が出て結局また他の星を探さないといけなくなるのに・・・。

物語の中盤以降に判明するのは敵の目的は地球に移住する事ではなく、地球のエネルギーを手に入れる事。
現代の地球人同士の醜い争いに例えると石油などの天然資源を手に入れるのが目的であり、その土地に住む事は目的ではないという感じ。

地球の近くにある人類が住めそうにない過酷な環境の星って、大昔に異星人が星のエネルギーを吸い取って去って行ったなれの果てだったりして。

地球の近隣に異星人を確認できない理由は、この作品に出てくる敵(テット)みたいな存在に狙われて滅ぼされてしまったからとかだったら恐ろしいですね。

宇宙を巡りながら星のエネルギーを吸い取って回っているヤバい存在って、考えるとメチャクチャ怖い。

テットは知的生命体の意識の集合体

この作品の敵であるテットという存在は、知的生命体の意識だけをデジタル化した集合体のような物であるという話をジョセフ・コシンスキー監督がしていたそうだけど、早い話が肉体を持たず意識だけをデジタル空間に移した生命体が、その装置を維持するためのエネルギーを求めて宇宙空間をさまよっているという事でしょうか。

もしこの考察が正しいとするならば、彼らにとって地球はガソリンスタンド的な役割な訳ですね。

テットの中には肉体を捨てて意識を仮想空間に移して存在している知的生命体が何千万、いや億単位で存在しているのかも知れない。

肉体を持たないから現実の世界に自ら出る事ができない代わりに、ドローンなど自分達の手足となる存在を作り出して活動させているといった感じでしょうか。

ある意味で生命体の最終進化系みたいな姿ともいえます。

ヤツらを倒す方法は物理的に破壊する事。
そうなると、その中にあるデジタルデータは消滅するので一瞬にして彼らはあの世行き。
大切なデータを保存しているハードディスクをドリルやハンマーで壊すようなものですな。

自家発電出来たらだれも悲しまずに済むのだけど、テットは自身を維持するために定期的にエネルギー補給をしないといけないのがデメリット。

現代の地球でも「メタバース(仮想空間)」にアバターを作成して活動できるサービスがありますが、もしかするとテットは数百年後の地球人の姿なのかも知れません。

いつかテットのような存在になった地球人が、他所の星に迷惑をかけないか心配です(笑)

『オブリビオン』を配信しているサブスク

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