『バーン・アフター・リーディング』あらすじ・感想 | ブラッド・ピットの役が衝撃的

  • 公開年  : 2008年
  • 上映時間 : 1時間 36分
  • 製作国  : アメリカ合衆国
  • 監督   : イーサン・コーエン / ジョエル・コーエン
  • キャスト : ジョージ・クルーニー / フランシス・マクドーマンド / ブラッド・ピット / ジョン・マルコヴィッチ / ティルダ・スウィントン J・K・シモンズ 他

『バーン・アフター・リーディング』あらすじ

スポーツジム従業員のチャドがCIAの機密情報が入ったCD-ROMを入手し、元CIA諜報員オズボーンに返却と引き換えに金銭を要求するが何故か拒絶された上に顔面を殴打されてしまう。

その後、CD-ROMが発端となり様々な人間模様が絡み合っていく。

【見どころ】大人向けの作品

誰が被害者で誰が悪者なのかよく分からない人間模様の中で、とあるきっかけで事態が連鎖的に急展開していく大人向けのブラック・コメディ。

【主要登場人物 / キャスト】誰が主役か分からない

  • オズボーン・コックス(ジョン・マルコヴィッチ)
    アルコール中毒を指摘され解任された、元CIA分析官。
  • ケイティ・コックス(ティルダ・スウィントン)
    オズボーンの妻で小児科医。
  • ハリー・ファラー(ジョージ・クルーニー)
    出会い系サイトで不倫を繰り返している連邦保安官。
  • サンディ・ファラー(エリザベス・マーヴェル)
    ハリーの妻で絵本作家。
  • リンダ・リツキ(フランシス・マクドーマンド)
    高額の美容整形費用に悩んでいるスポーツジム従業員。
  • チャド・フェルドハイマー(ブラッド・ピット)
    リンダの同僚で、物事を深く考える事ができない筋肉バカ。

感想(ネタバレ含む)この人たちは何をやってるんだ!?

この作品は、鑑賞後にジワジワと面白さが追い付いてくる感じです。

私は映画を観終わった後にこの記事を書いている訳ですが、今この瞬間に『バーン・アフター・リーディング』の面白さを実感しています。

この作品は後になってあのキャラはこうだったと考察するのが楽しい。

一癖も二癖もある人間模様を楽しむ内容で、一番冷静なのは第三者的な立場のCIA。
何を言っているのか分からないかも知れませんが、この作品はたぶん作中のCIAと同じ目線で観るのが正解だと思います。

人間関係がドロドロし過ぎ

そもそも元CIA分析官のオズボーンのパソコンから抜き出されたデータを記録したCD-ROMの内容をスポーツジムのインストラクターが勝手に閲覧してしまった事が発端。

ブラッド・ピットが演じる筋肉バカがCIAを強請って金儲けをしようと企んだ事から、連鎖的にいくつもの事件が発生します。

悪いのはブラピが演じるチャドだけど、さらに元を辿ってみるとCD-ROMはどうしてジムに落ちていたのか、なぜオズボーンのパソコン内のデータが抜き出されたのか。

源流に近付くほどにドロドロとした人間関係が浮き彫りに。

オズボーン氏がとても気の毒

オズボーン氏はCIAを辞めてから自分の人生を振り返って自伝を書きたかっただけなのに・・・。

周囲の人間が勝手に勘違いをしたせいでCIAの監視対象になるし、本人があずかり知らぬところで死人が出るし、彼が一体何をしたんだって話ですよ。

いきなり見知らぬ男(チャド)から金を要求されたり、自宅に戻ると妻に鍵を交換されていて締め出しを喰らったり。

監視しているCIAも、オズボーンが一体どんな悪事を働いたのか分かっていない。
世界最強の諜報機関が調査しても原因が分からない。

うんどん
うんどん

考えてみると、オズボーン氏は何も悪いことをしていない。

CIAさん、彼は何もやっていません。
周囲の人間が勝手に勘違いして動いているだけです。

主要登場人物の中で、オズボーン氏は唯一の被害者ではないでしょうか。
お気の毒に・・・。

大人が楽しめる作品

この作品は比較的年齢層が高めの大人が観ると面白味を感じられる気がする。

複数の登場人物が不倫に興じていて、そこにおバカのチャドが突発的に絡んできて事態が急変。

一見無関係なように見えて、最後は一本の糸として繋がるのが面白かった。

味方だと思っていた相手が裏切り行為をしていたり、自分が主導権を握っていたはずなのに実は相手も裏で手を打っていたり、人間の二面性を楽しめるブラック・コメディ。

うんどん
うんどん

大人って、怖いですね。

そして、バカだなぁ。

内容が内容だけに、基本的に一人で観賞する事をオススメします。

作品タイトルの「バーン・アフター・リーディング」の意味は“読んだ後に焼却する事”という意味。

本来は極秘文書に使う注意書きだけど、皮肉が込められているのでしょうか。

『ミッション:インポッシブル』なら5秒後に自動的に消滅するんですけどね(笑)

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『バーン・アフター・リーディング』を配信しているサブスク

『バーン・アフター・リーディング』は豪華キャストが出演している作品だけど、配信しているサブスク動画配信サービスが意外と少ないです。

動画配信サービスでは見放題ではなく月額会費とは別に追加料金が必要なレンタル扱いの場合が多いので、宅配レンタルDVDの利用も検討してみて下さい。

実は映画の取り扱い数が一番豊富なのは、動画配信サービスではなく宅配型DVDレンタルサービスだったりします。
マニアックな作品や成人向け作品に加えて音楽CDも借りられるので、意外と利用者は多いですよ。

ジブリ作品のようにネット配信では取り扱っていないけど、DVDなら普通に観られる作品も結構あります。

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