佐々木蔵之介が腕は確かだけど何故かうだつが上がらない陶芸家、中井貴一が骨董の知識が豊富で口が達者なのに空振りが多い古物商を演じています。
冴えないオッサン二人組が悪徳古物商に一泡吹かそうと企む、骨董界の必殺仕事人のような映画です。
『嘘八百』あらすじ
店を持たず車一台で全国を走り回っている古物商・小池は、たまたま訪れた大阪の堺で良い腕を持ちながら現在はくすぶっている陶芸家・野田と出会う。
二人にはある人物に煮え湯を飲まされたという共通の過去があり、ひょんなことから千利休の茶器を利用して復讐をする絶好の機会を得る。
【見どころ】幻の茶器で大物鑑定士の目を欺けるか!?
- 冴えないオッサン二人が「騙しの標的」を見つけると別人に変貌
- 骨董の世界は、騙し騙されの連続
- 騙す方も騙される方も悪人
【登場人物 / キャスト】冴えない中年2人が主人公
感想(ネタバレ含む)冴えない中年二人が人生逆転を目指す
この映画の主人公である冴えないおっさん二人には共通点があります。
二人ともある同じ人物に煮え湯を飲まされて悔しい思いをしていた。
小池はその経験を元に必死に目利きの勉強をしたのに対して、野田は今でもくすぶっている。
問題は野田なんですよ。
高い技術を持っているのに、トラウマを払拭できていない模様。
外を出歩く時のロングコート姿は似合っていてカッコ良いんだけど、家に戻れば冴えない中年。
妻が家出してしまい半泣き状態の野田に対し、
「いつまでもくすぶっていないで奴らを見返してやろう!」と小池はある計画を持ち掛けます。
とにかく現状の小池と野田は本当は大きい事がやりたいのに、二人とも上手くいっていない。
そこで一発逆転をかけて手を組んだ訳です。
ここから必殺仕事人モードに入ります。
骨董品は科学鑑定をすると製作された年代が分かるみたいですが、こういうのってどれくらいの割合でやっているんでしょうか。
古美術の世界は奥が深くて魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)しているイメージ。
もし店に入っても、まず対応してくれているセールスマンを信用するかどうかの判断が難しい。
遺産相続で骨董品を受け継いだとしても、鑑定人の事を本当に信用できるのか常に疑心暗鬼。
よく工事業者から見積もりを取る時は複数の会社を比較した方が良いと言われますが、骨董品の鑑定はそれ以上かもしれません。
複数の業者全てに二束三文の値を付けられたら、ようやく納得出来る感じですね。
究極に運が悪い人は、全ての業者に騙されている可能性も否めませんが。
『嘘八百』という映画は悪徳古美術商を小池則夫と野田佐輔が必殺仕事人の如く痛い目に遭わせるのが見どころだけど、結局は贋作で相手を騙しているので主人公二人も悪人なんですよね。
でも、相手は叩くとホコリの出る体だからお巡りさんに頼る事が出来ないのがポイント。
警察に駆け込めない相手をターゲットにするのはよく考えられれています。
次回作で骨董界の必殺仕事人のスタイルが完成する感じです。
表向きは冴えないオッサンだけど、裏の仕事になればカッコ良くなる二人(笑)
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