ディズニーランドにあるアトラクション「ジャングル・クルーズ」を題材にした実写映画。
イメージとしては「パイレーツ・オブ・カリビアン」と「インディ・ジョーンズ」を足して2で割ったような感じの作品。
植物博士のリリーが、ジャングルで怪しいクルーズ船の船長フランクと契約して不老不死の秘薬の原料を求めて冒険を繰り広げる物語。
個人的には「不老不死」になるとデメリットの方が圧倒的に大きい気がします。
不老不死とは奇跡ではなく、死ねなくなる呪いではなかろうか!?
『ジャングル・クルーズ』あらすじ
不老不死の効果があると伝わる「奇跡の花」を求めてジャングルの奥地にやってきた植物博士のリリーは、観光クルーズ船の船長・フランクを雇い、アマゾン川の奥地を目指し旅に出発。
【見どころ】女性版インディ・ジョーンズ
- ロック様が演じる怪しい船長の正体
- アマゾン川に潜水艦が出現
- 不老不死になる事は、そもそも罰ゲームなのでは!?
【登場人物 / キャスト】強すぎる姉と超小心者の弟
感想(ネタバレ含む)悪人はなぜ不老不死になりたがるのか
どんな病気でも治癒するという伝説の「奇跡の花」を手に入れた暁には、世界中の人々を苦しみから救ってあげたいと考えている聖母マリアのようなリリー。
片や「奇跡の花」を手に入れて世界を支配しようと企む悪者がドイツ帝国の王子・ヨアヒム。
時代設定が1916年なので、第一次大戦の最中。
そんな大変な時代に、わざわざ貴重な潜水艦で南米のジャングルまで秘宝を探しにやって来たヨアヒム殿下一行。
そもそもアマゾン川を潜水艦で進む事は可能なのだろうか!?
映画では普通に水中航行していて、魚雷も発射していましたけどね(笑)
奇跡の花は「どのような病気も治す事も出来て、手にした者は永遠の命を授かる事も可能。」
病気の治癒は魅力的だけど、永遠の命って万人が求めるものではない気がする。
私は別に永遠に生きたいとは思わないですけどね。
「不老不死」を欲する悪人は様々な物語で登場するけど、命がずっと続いたとしても権力を持ち続けられるとは限らないのではないでしょうか。
魔法使いのように超能力を使えるようになるならともかく、“死なない”という以外は普通の人間と変わらないのならクーデターを起こされて牢屋に閉じ込められたら終わりな訳ですよ。
むしろ永遠の命を得てしまったのがアダとなってしまうデメリットの方が多いはず。
どのような作品でも不老不死になったキャラクターで幸せになった人って、いないと思う。
不老不死なのがバレて何かの実験のモルモットになんてされた日には、お先真っ暗ですよ。
「不老不死」は呪いと変わらない
今回の作品内にも、実は不老不死となった人物が登場します。
呪いをかけられてジャングルに囚われ、永遠に生き続けなければならない男・アギーレ。
この人の場合は先住民に呪いをかけられたというパターンなので「奇跡の花」の力で呪いが解けるみたいだけど、正当な方法で「奇跡の花」を使って不老不死になった人は絶対に後悔するはず。
たぶん、正当な方法で不死化した人はキャンセルできないと思う。
死にたくなっても死ねないって、こんな恐ろしい事はない。
不老不死なんて、せいぜい数百年程度で絶対に飽きるはず。
私は別に変な宗教の回し者じゃないけど、
終わりがあるから救われる、永遠に続く(終わらない)なんて苦痛なだけ。
・・・そう思う。
もちろん“死”は怖いけど、永遠に生きなければならない方がもっと怖いです。
この作品はリリー博士達が「奇跡の花」を求めてジャングルの奥地を進んでいき、途中でドイツのヨアヒム達に追いつかれてひと騒動起こるという何となく想像がつきそうな内容だけど、途中で呪われた存在が出てくるのがポイント。
呪いを解くにも「奇跡の花」が必要という事で、病気を治したい人、不老不死になりたい人、呪いを解きたい人、みんなが同じものを探し求めてジャングルの奥地へ。
面白い作品だったけど、続編とかは想像しにくいですな。
あれ、ヨアヒム殿下って“不老不死になりたい人”だったかな!?
なんか違うような気がする。
映画『ジャングル・クルーズ』を配信しているサブスク
『ジャングル・クルーズ』はディズニー映画なので「ディズニープラス」で観る事ができますが独占配信作品ではないので、「Amazonプライムビデオ」や「U-NEXT(ユーネクスト)」など他のサブスクでも視聴が可能。
ただ「ディズニープラス」では見放題で楽しめますが、他の動画配信サービスでは追加料金が必要なレンタル配信となっている事が多いです。
最近のディズニー映画はレンタルDVDの取り扱いが無い作品が増えているので、動画配信サービスで楽しむ以外に視聴する方法がありません。
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