主人公は中年の新人警備員。
ある日、担当している現金輸送車が強盗に襲われたけど撃退してしまった主人公。
一体この男は何者なのかというのが、この映画のポイント。
『キャッシュトラック』あらすじ
現金輸送専門の警備会社フォルティコ・セキュリティに、パトリック・ヒルという男が採用される。
ある日、ヒルが乗る現金輸送車が強盗に襲われる事件が発生するが、たった一人で強盗全員を倒した上に同僚と共に無傷で会社に戻ってくる。
会社の同僚たちは彼が何者なのか疑心暗鬼になる中、別の強盗団による巨大な計画が進行していた。
【見どころ】サイコパス疑惑の新人警備員
- パトリック・ヒル(通称“H”)は何者で、目的は何なのか
- 内通者は一体誰なのか
- 物語の構成がパズルみたいで、最後に点と点が繋がり線になる
【主要登場人物 / キャスト】謎の男“H”正体は!?
感想(ネタバレ含む)強盗団をクールに撃退する新人警備員
この作品は2004年のフランス映画『ブルー・レクイエム』のリメイク作品。
ヨーロッパ映画はしっとりした感じでハリウッド映画はカラッと気軽なイメージだけど、この作品は最初から最後までずっと重厚な雰囲気だった。
内容が現金輸送車(キャッシュトラック)を守る警備員と強盗団の攻防だから、そりゃ重い感じになりますよね。
それにしてもアメリカの強盗は日本とはスケールが全く違う。
現金輸送車を道路上に停めさせたと思ったら、銃で警備員を脅しながら鉄を切るカッターで無理やり車のドアを開けて金を奪っていくという無法者っぷり。
日本は台風とかで停電した時にキャッシュレスの脆弱性が露呈して現金取引の必要性が見直されたりしているけど、アメリカはそんな事を言っている場合ではない。
まず日本とアメリカでキャッシュレスにした方が良いと思う理由が違う。
日本は単純に便利だとか記録が残るから不正取引の抑止にも繋がるといった感じだけど、アメリカの場合は武装した強盗団が現金輸送車を狙うから現金を持つ危険度のレベルが段違いな訳ですよ。
現金輸送車を専門に狙うギャングとかもいるし、本当に恐ろしい。
警備会社も銃で武装して防弾チョッキを着用しているけど「やるかやられるか、生きるか死ぬか」の世界で働く大変な仕事。
アメリカは元軍人とか警察官という経歴を持つ警備員が多いそうな。
この映画では強盗団も元軍人で構成されているのでシャレにならない。
何やねん、この国は・・・
アメリカは現金輸送の仕事がなくなる位に一刻も早く、キャッシュレス化を推し進めるべきだと思う。
この映画の主人公は現金輸送専門の警備会社に新人警備員として採用されたパトリック・ヒル(通称H)という男。
演じているのがジェイソン・ステイサムなのでただ者ではないのは間違いないのだけど、とにかく影のある男。
仕事中に強盗に襲われても、平静を保ちながら何食わぬ顔で強盗団のメンバーを次々に銃で始末していく。
会社のオーナーは優秀な社員が入ったと大喜びだけど、同僚たちは疑心暗鬼に陥る。
元軍人や警察といった雰囲気ではない、となると裏社会で生きていたか、あるいは・・・
「彼はサイコパスかも知れない。」という同僚のセリフが妙に面白かった。
新人警備員が仕事中に襲ってきた強盗団を一人で撃退して、その後も興奮してテンションが上がる訳でもなくいつもと変わらない落ち着いた雰囲気だったら精神の異常を疑いますよね。
“H(エイチ)”は目的があって警備会社に潜入しているのだけど、なかなか調査が上手く行かない。
そんなある日、犯人側の方から馬脚を現す出来事が発生します。
車を運転しながら自分が内通者だと助手席に座る“H”に告白する人物だけど、彼の本当の正体を知ったら心臓が止まるのではないでしょうか。
その場で制圧してしまうと目的の人物に辿り着けないので大人しく脅しに従う“H”だけど、内通者は絶対に脅す相手を間違えてる。
結果的に“H”が大人しくしていてくれたから良かったものの、一歩間違えたら長期間かけて計画した強盗計画が直前でパーになっていてもおかしくなかった。
ただでさえ彼にはサイコパス疑惑があるのに、どうして他の同僚を脅す相手に選ばなかったのか。
どうして“H”はこんなに強いのか
主人公の正体は特殊な立場の人物なのだけど、元軍人とかじゃないのに何故こんなに強いのかな?
職業柄、銃の扱いには慣れているのは分かるけど問題は彼の不死身っぷりですよ。
防弾チョッキを着用していたとはいえ、マシンガンで何発も撃たれていたのに何故この男は生きているんや?
確かに高性能防弾チョッキだったのは間違いないけど、致命傷を受けたようなシーンが描かれていたのにいつの間にか平然と復活していた。
ジェイソン・ステイサム恐るべし(笑)
この作品はジェイソン・ステイサムを楽しむ映画なので途中で彼が退場する事はあり得ないですけどね。
Hの能力の高さの秘密までは描かれなかったけど、ストーリー構成が所々に過去の話を挟んで終盤にやっと一本の線に繋がって納得の行く仕上がりになっていて面白かったです。
『キャッシュトラック』と似た雰囲気の映画でオススメしたいのが『スノー・ロワイヤル』。
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※模範市民が小説で呼んだ手法で次々と悪党を始末していく。
映画『キャッシュトラック』を配信しているサブスク
『キャッシュトラック』は様々なサブスクで視聴する事が可能ですが、初めて動画配信サービスを利用する場合は無料お試し期間がある「U-NEXT」か「アマプラ」に入会するのがオススメです。
サービス名 | 月額料金(税込) | 同時視聴できる端末数 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
U-NEXT | 2,189円 | 4台 | 31日間 |
Hulu | 1,026円 | 4台 | ✕ |
Amazonプライム | 600円 | 3台 | 30日間 |
『キャッシュトラック』は宅配DVDレンタルサービスでも取り扱っているので、ジェイソン・ステイサムの他の映画もまとめて鑑賞したい時に便利です。
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