映画タイトルの「アンビュランス」とは救急車という意味。
元軍人のウィルは妻の病気治療のための費用を工面できずに、仕方なく子供時代に養子縁組で兄弟となった兄ダニーの元を訪ねて借金を申し込む。
ダニーのオフィスには高級車がずらっと並んでいたので青年実業家として成功した人なのかと思いきや、親の代からの筋金入りの犯罪者だった(笑)
ウィルは金のためにダニーに強盗を手伝わされて、最終的に救急車を奪って逃げる事になるという流れがタイトル「アンビュランス」に繋がる訳です。
『アンビュランス』あらすじ
ダニー&ウィリアム(ウィル)兄弟が仲間と共に銀行強盗を働き、警察と銃撃戦に発展。
他のメンバーが命を落とす中、兄弟は偶然居合わせた救急車を奪い逃走を図る。
人質となった救急救命士と瀕死の警官を乗せた救急車は、ロサンゼルスの街中で壮絶なカーチェイスを繰り広げる。
【見どころ】どちらかというとツッコミどころ
- 救急車内で緊急オペが開始されるけど、色々とオカシイ
- 職務中に銀行員をナンパして、挙句の果てに生死の境をさまよう事になる警察官
- FBIの指揮官が無能疑惑
【主要登場人物 / キャスト】弟思いだけどサイコパスな兄
感想(ネタバレ含む) | 救急車内の手術シーンは無茶過ぎ!
アメリカという国は富裕層が沢山いるけど、その中には結構な割合で悪い奴らも含まれているイメージがあります。
いわゆる犯罪王という言葉があるけど、そういう輩は塀の中に入らずに済むテクニックを色々と駆使しているのでしょうね。
高額の報酬を払えばどんな人間の依頼も引き受ける弁護士とかを雇ったりしているのでしょうか!?
ダニーは間違いなく、その類ですな。
それに対してウィルは正義感が強くてダニーとは正反対の性格。
そして所々で挿入されるダニーとウィルの子供時代の仲睦まじいシーン。
ダニーはウィルを本当の弟のように本気で大切に思っているという事を表現していると思うのだけど、そんなに弟が好きならお金を貸してあげなさいよ!
ウィルの妻の病気治療の費用は日本円で二千万円くらい。
この程度のお金ならダニーは絶対に持っているはず。
それなのに貸さないところが、父親から受け継いだサイコパスな部分を現しています。
ダニーはウィルに、「金が必要なら一緒に強盗をして稼ごう」と誘う訳です。
ダメだこりゃ。
人質を乗せて救急車でカーチェイス
シャープ兄弟と仲間達は軽く銀行を襲って簡単に大金を手に入れるはずだったのに、偶然にも警察官が銀行員の女性をナンパしに来たせいで計画に狂いが生じて銃撃戦になってしまう。
この警察官がシャープ兄弟が急車で逃げる際の人質になるのだけど、
お巡りさん、さすがに職務中に女性を誘うのはどうかと思う。
そして強盗されてる最中の店内の異様さに気付きなさいよ。
鈍感すぎるでアンタ。
日本の警察官が職務中に女性を食事に誘ったのがバレたら懲戒処分必至ですよ。
アメリカは日本と違って警察官が制服を着たままコンビニや飲食店に出入りする事に問題が無いみたいで、むしろ警察官の存在が犯罪の抑止になるので歓迎される風潮があるそうな。
アメリカでは、それだけ犯罪が人々の身近にあるという事の裏返しなのかも知れませんね。
そんな呑気な警察官が瀕死の重傷を負ってしまい救急救命士のキャムと共に、シャープ兄弟に乗っ取られた救急車に乗せられて街中を走り回る事になります。
銃撃により負傷した警察官は今すぐにでも緊急オペが必要な状況なのだけど、シャープ兄弟は救急車に乗って逃げなければならないので病院に立ち寄る予定はないという絶望的な状況。
そこで仕方なくキャムが知り合いの医師にスマホで指示を仰いで処置を行う事になるシーンは、色々とツッコまなければならない。
いくら救急車の中で多少の設備があるとはいえ、無理矢理すぎるでしょうに。
麻酔が無いという問題は殴って気絶させてクリア(笑)
それは良いとしても、何かしらの内臓が破裂して血が止まらなかった時にヘアクリップで止血・・・。
最終的に私が声を大にして言いたいのは、
お巡りさん、アンタなんで生きてるんや!
麻酔なしで内臓をグリグリされて破裂して大量出血してたんやで。
どんな生命力してんねん!!
日米の警察による犯罪者への対応の違い
この映画を観て日本との違いを大きく感じたのが、日本の警察ならどんな凶悪犯罪者でも瀕死の重傷を負っていたらとりあえず逮捕は後回しにして治療を受けさせるけど、アメリカの警察は犯罪者に対して冷たいイメージ。
シャープ兄弟のせいで仲間の警察官が何人もやられているという背景もあるのだろうけど、100%犯人だと判明している相手に対しては、とことん冷酷に対応するアメリカの警察。
目の前で犯罪者が負傷して倒れていても誰も助けようとしない警察官たちが非常に印象的だった。
裁判で法の裁きを受けさせる価値すらないといった感じなのでしょうか!?
凶悪犯に対しては現場で命を奪って対処するという命令が下される国なので、日本とは全く違う。
とはいえ、警察官の中にも感情的に動く人もいるでしょうけどね。
エリート系ほど冷酷で、現場勤務のお巡りさんは割と融通が利く感じでしょうか。
映画でもそんな描かれ方をする事が多いように思います。
ラストシーン近くの各キャラクターの行動は、賛否両論がありそうな気がする。
しかしそれは、観た人それぞれがどう感じるかです。
救命士と警察官の二人の行動はアメリカだから許されるのかな!?
いやいや、やっぱりアメリカでもダメでしょう。
特にキャムの行動、あれはさすがに・・・
映画『アンビュランス』を配信しているサブスク
『アンビュランス』という映画は強盗犯が人質を乗せて救急車でカーチェイスを繰り広げるシーンが大部分を占める映画だけど、瀕死の警察官の生命力に驚かされたり、弟が大好きな犯罪王とか、最後まで飽きずに観ていられる作品です。
「アルマゲドン」、「トランスフォーマー」シリーズなどを手掛けたマイケル・ベイというヤリ手な監督の作品なのでアクションシーンは見応えがありました。
アクションシーンは確かに凄かった。
ドラマ部分はツッコミたいシーンがいくつか・・・。
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