幽霊を視ることができる能力で死者からの無言のメッセージを受け取り、事件を解決する事をライフワークにしている20歳の青年オッドが主人公。
ディーン・クーンツの小説「オッド・トーマスの霊感」が原作。
オッドは単に幽霊が視えるだけで、他に特殊な能力は持っていません。
『オッド・トーマス』あらすじ
死の匂いを嗅ぎつけて集まる死神のような存在ボダックが街に大量に出現した事で、近日中に大惨事が起こると察知したオッドは怪しい人物を独自に調べるが証拠が見つからない。
【見どころ】署長のプライベートをぶち壊すオッド
- ホラーというよりも、犯人になかなか辿り着かないサスペンス要素が強い
- 奥さんとのラブラブタイムを何度もオッドに邪魔される署長
- ストーミーが最初から最後まで色々な意味でずっと可愛い
【主要登場人物 / キャスト】ストーミーが最高!
感想(ネタバレ含む)オッドは視えるだけで除霊は出来ない
オッド・トーマスの世界の幽霊は何故か話す事ができない。
でも姿さえ視えれば幽霊からメッセージを受け取るのは容易ですよね。
質問をしてジェスチャーで答えてもらうとか方法は色々とあります。
そうやって生前に善人だった幽霊の無念を晴らして成仏させる事は出来るのだけど、悪人の魂は除霊師を探してきて祓ってもらうしかありません。
教会を何件か訪ねれば本物の霊能力者が居るかな?
もしかすると日本の神社やお寺にいるかも。
それともアフリカの呪術師とか。
悪人が肉体を失った後にポルターガイスト現象を起こしていた時、さらに厄介なのは死神ボダックに遭遇した時。
ボダックは自分達の存在に気付いた(視える)者を始末しようとするので、視えていても視えないフリをしておかないといけない。
そうしないと、ヤツらに始末されますからね。
つまりオッドは、悪霊の類に遭遇すると成す術がないという事。
そういえば作中にも悪霊が出てきたけど、最後はどうなったのだろう・・・。
善人の霊は現世で思い残すことがなくなると成仏するけど、悪霊の場合はずっと現世に留まって悪さを続けるのでしょうか。
もしかすると悪霊のなれの果てがボダックだったりして。
犯人が最後まで分からないハラハラ感が良かった
ボダックは近々起こる死の匂いを感知して寄って来る死神のような存在で、数が多いほど大惨事になる可能性が高いそうな。
オッドはボダックの様子からどのような規模の事件が起きるのかを予想して未然に防ごうとするのだけど、作中では数百体のボダックがヒャッハー状態で大増殖していて気持ち悪かった。
半透明の生シラスみたいな色感で姿は人型エイリアンのボダックが、ウニョウニョしながら人間達に纏わりついている訳ですよ。
こんなのが視えてしまうオッドって本当に気の毒ですな。
私なら完全に気がおかしくなると思います。
まあボダックの事は置いておいて、オッドは色々と犯人について調査をしても決め手がありません。
よくこんなので最終的に現場を割り出せたな。
結局犯人の計画の全貌が明らかになったのはラスト近くで、間延びせず伏線も散りばめられていて最後までハラハラさせられて単純に脚本が見事だと思いました。
ところで署長はオッドの友人的ポジションだと思うのですが、父親という情報があります。
どちらが正しいのでしょうか?
私は父親は別にいると思います。
そうじゃないと、同じ能力を持つ母親を変人扱いして施設送りにしたのに息子にだけ理解を示すのは不自然ですからね。
そもそも署長には愛する妻がいて隙あらばイチャついているので、父親ではないでしょう。
映画『オッド・トーマス』を配信しているサブスク
『オッド・トーマス』は複数のサブスクで視聴する事ができます。
後で調べて分かったのですが、残念ながら主演のアントン・イェルチンが2016年に亡くなったみたいです。
続編は期待できませんがある意味で感動的な終わり方だったので、この1作だけでも見る価値は十分にありますよ。
サービス名 | 月額料金(税込) | 同時視聴できる端末数 | 無料お試し期間 |
---|---|---|---|
U-NEXT | 2,189円 | 4台 | 31日間 |
Hulu | 1,026円 | 4台 | ✕ |
Amazonプライム | 600円 | 3台 | 30日間 |
『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』と類似の作品は意外と有りそうで無いです。
幽霊が視える男という共通点を無理やりに結びつけると2作品だけ。
内容はコメディ系のヒューマンドラマです。
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邦画でも1作品ありますが、こちらもホラー要素のないドラマ系です。
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