『コードネーム U.N.C.L.E.』あらすじ・感想 | 冷戦時代にアメリカとソ連のスパイが手を組んだ

1960年代が舞台のスパイ映画。

冷戦で対立中のアメリカとソ連の諜報機関が、国際犯罪組織撲滅の為に手を組む前代未聞の設定。

所々にクスッと笑えるコミカルなシーンが散りばめられているスタイリッシュなアクション作品です。

私は動画配信サービスを利用してテレビ画面で観ましたが、映画館で観たらもっと楽しめそうな作品だと思いました。

CIAのスパイ・ソロ役のヘンリー・カヴィルは、「DCエクステンデッド・ユニバース」のスーパーマン役の人です。

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KGBのスパイ・クリヤキン役のアーミー・ハマーの作品で印象に残っているのは、地雷を踏んで動けなくなった兵士の映画。

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『コードネーム U.N.C.L.E.』の詳細情報
  • 公開年  : 2015年
  • 上映時間 : 1時間 56分
  • 製作国  : アメリカ合衆国・イギリス
  • 監督   : ガイ・リッチー
  • キャスト : ヘンリー・カヴィル / アーミー・ハマー / アリシア・ヴィキャンデル / エリザベス・デビッキ / ジャレッド・ハリス / ヒュー・グラント 他

『コードネーム U.N.C.L.E.』あらすじ

冷戦真っただ中で激しく対立しているCIA(アメリカ中央情報局)とKGB(ソ連国家保安委員会)が、核兵器技術を持つ国際犯罪組織の存在に危機感を共有し手を組む事を決断。

ナンパな性格のCIA諜報員と生真面目すぎるKGB諜報員がバディを組み、犯罪組織に誘拐された可能性が高いドイツ人科学者を捜索する。

【見どころ】ヒロシです・・・

  • 芸人ヒロシのテーマソングが流れるシーンがシュールで面白い
  • とにかくお互いに皮肉を言い合って張り合いまくる
  • 紅一点のギャビーもただのお飾りではなく、しっかりキャラ立ちしている

【主要登場人物 / キャスト】ギャビーも結構使える人材

  • ナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)
    CIA(アメリカ)のトップエージェント。
  • イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)
    KGB(ソ連)のトップエージェント。
  • ギャビー・テラー(アリシア・ヴィキャンデル)
    車に詳しいドイツ人エンジニア。
    父の救出の為に作戦に加わる。
  • ヴィクトリア・ヴィンチグエラ(エリザベス・デビッキ)
    イタリアの大企業「ヴィンチグエラ」を実質的に牛耳っている人物。
    この会社は夫が社長だけど、妻が陰の支配者。
  • ルディ(シルヴェスター・グロート)
    ギャビーの伯父であり、「ヴィンチグエラ」の役員。
  • アレキサンダー・ウェーバリー(ヒュー・グラント)
    イギリスの石油会社の役員。
  • ウド・テラー(クリスチャン・ベルケル)
    ドイツ人の核兵器科学者。
    ギャビーの父親。

感想(ネタバレ含む)スパイ同士の皮肉の応酬が面白い

あからさまに笑わせようとしているのではなく、自然に頬が緩んでしまうシーンが散りばめられている大人向けのオシャレなスパイ映画といった感じです。

フィルムで撮影したような画質感も、冷戦中の1960年代という舞台設定の雰囲気が出ていて良かったです。

現在では圧倒的に技術力に差が付いた感があるアメリカとロシア(旧ソ連)だけど、冷戦当時はKGBの方が優れたスパイ道具を持っていたりして、両国は肩を並べて張り合う超大国同士でした。

そんな両国が手を組むきっかけになったのが、国際的な犯罪組織が核兵器製造技術を手に入れて暗躍している情報を得たから。

民間組織が核兵器技術を持つと国際秩序が崩壊してしまうので、さすがにそれは看過できなかったという事ですね。

いわゆる敵の敵は味方理論ですな。

スパイの人間性にお国柄が出ている

アメリカ側(CIAスパイ)のソロは元々ルパン三世のような泥棒で、懲役刑を言い渡されて服役していたところをCIAにスカウトされたという経歴の持ち主。

ソ連側(KGBスパイ)のクリヤキンは共産主義国家のイメージ通りの堅物。

アメリカは使える人材なら経歴に関係なく採用する、ソ連は徹底的に教育をしてサイボーグのように育てる。

スパイの人間性にも、お国柄が出ていて非常に興味深い。

でもお互いにいがみ合いながらも、ピンチの時には一応助けに入るところが良い。

とはいえ、一方が水中で溺れているのにもう一方はその光景を見ながら食事をしていたりと、ギリギリまで手を出さずに本人だけで対処できないと見極めてから助けるのは、相方のプライドを尊重しているからなのか、それとも単に作戦中に退場しても仕方ないと思っているからなのか・・・。

たごやま
たごやま

もしかしてマウント(優位性)を取るために、あえてギリギリまで助けずに放置して恩に着せようとしていたのかな?

ピンチのシーンは大体がコメディパートなので、マウント狙いの可能性が高いですね。

ちなみに水辺のボートチェイスのシーンで流れていた曲が、ペッピーノ・ガッリャールディの「Che vuole questa musica stasera(ガラスの部屋)」というイタリアの曲。

この曲が流れている時には思わず「ヒロシです・・・」と呟いてしまいそうになる哀愁を感じます。

宇宙人が攻めてきたら地球は一丸となれるか!?

この映画は対立している2ヶ国が共通の敵の出現で手を組むという設定だけど、今回は第三勢力が民間の犯罪組織だったから良かったものの、もし宇宙人が攻めてきた時に地球が一丸となって立ち向かうかどうかと考えてみると微妙な気がします。

作中では、入手したデータを独り占めして相手のスパイを始末するように両組織がそれぞれ指示していたし、自分達に優位に事を進める様にしか考えていないという思惑が垣間見れたので、宇宙人に攻め込まれたら地球人たちはマウントの取り合いをしている内にあっという間に滅亡すると思います。

仮に各国が協力したとしても、秘かに倒した宇宙人の船や遺体を回収して他国に知らせずに研究するような気がしてならない。

アメリカ・中国・ロシアはそんな事をやりそう。
日本は秘かに研究しようとしてもアメリカに見つかって没収されそう(笑)

結局はマウント取りと足の引っ張り合いで、地球は滅亡でしょうね。

映画『コードネーム U.N.C.L.E.』を配信しているサブスク

サブスク動画配信サービスで視聴できる映画などの動画コンテンツは「見放題対象」の作品と追加料金をその都度支払って視聴する「レンタル作品」があるので注意してください。

私がU-NEXTで視聴したタイミングでは『コードネーム U.N.C.L.E.』が見放題でしたが、巡り合わせが悪いとレンタル作品になっている場合があるので注意してください。

他の動画配信サービスでも同様です。

サービス名月額料金(税込)同時視聴できる端末数無料お試し期間
U-NEXT2,189円4台31日間
Hulu1,026円4台
Amazonプライム600円3台30日間
各サービスの詳細は別途解説記事を参考にしてください。
U-NEXT(ユーネクスト)の特徴
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